アトリファイ社は、構想当初よりEUDAMED導入プロジェクトに積極的に関わって参りました。
- Medtech Europe EUDAMED IT Expert Groupの共同議長
- GS1 Global Working Group(Master UDI)の共同議長
- EUDAMED Working Group
の職務を担当し、欧州委員会、EU加盟各国、業界団体と緊密な協力を通じてEUDAMED導入に向けた様々な活動を行っております。
アトリファイ社は、構想当初よりEUDAMED導入プロジェクトに積極的に関わって参りました。
の職務を担当し、欧州委員会、EU加盟各国、業界団体と緊密な協力を通じてEUDAMED導入に向けた様々な活動を行っております。
アトリファイのユーザー企業は、初めに項目分析サービス(atrify Attribute Analysis)を実施していだきます(有償サービス)。この作業では、貴社のEUDAMED登録データ(MDR、IVDR、Legacyなど)を明確にし、EUDAMEDが要求する項目の中で、登録に必要な項目が何であるかを正確に把握するところから始まります。
また、各要求項目に入力する値が、すでに自社システム内、ラベルなどに存在しているのかの有無や、無かった場合に、どのような値をセットするのかなどを、各項目の対応について1項目ごと丁寧に検証していきます。作業は貴社製品をサンプルとして実施するため、完了時には、テスト登録に必要なデータが揃っています。(アトリファイではMDR/IVDR/Legacy、Class別にそれぞれ貴社のご要望に応じて対応しています)
テストデータが揃った段階で、第2ステップのアトリファイデータベースへの登録・確認作業となります。atrify UDI DBに組み込まれた整合性チェック機能を通じて登録項目にエラーがないかどうかをチェックします。この段階では、
などをチェックします。
atrify UDI DBへのデータ登録は、
の3つの方法から登録できます。
第3ステップでは、atrify UDI データベースに登録したテストデータをEUDAMEDテスト環境(Playground)に送信し、EUDAMED側の最終チェックを受けます。データに問題があればエラーが瞬時に返ってきます。登録可能な場合は、「Submitted」または「Registered」の返信とともにEUDAMEDに登録されます。充分なテストを経験したのち、第4ステップのプロダクション(本番)環境への登録を行います。
【データ登録・送信の際の注意点】
EUDAMED登録に向けてアトリファイが実施している項目分析サービスを利用された企業の状況から、登録に必要な項目の60%近くが不完全、不足項目と判明しています。
項目分析サービスや登録・送信テストを実施することで欠損データを特定し、対応方法を明確にできます。またEUDAMEDで定義されている事項と貴社データは、必ずしも一致していない場合があるかもしれません。デバイス登録に際し、NB側の判断が必要な例などもあり、EUDAMEDへのデバイス登録にはアトリファイのこれまでの経験が大いに役立ちます。
atrify社ではEUDAMEDへのUDIデータ登録方法として、以下の3つの機能を提供しています。
atrify UDI Connectorの接続方式の実現には、システム間の接続作業など登録作業以外の事前設定が必要となります。日本のお客様の多くは、ユーザー部門で登録作業を完結できる「atrify UDI Manager」 を利用し、EUDAMEDへのUDIデータ登録作業を実施しています。
atrify UDI Managerは、WEBブラウザのインターフェースにて提供され、主な機能として、
等を備えています。データ登録の際には、機器のデータタイプ(MDR、IVDR、レガシー、SPP)を選択し、入力方法(マニュアルまたはエクセルアップロード)を決めて作業を行います。作業途中のデータについては、保存した状態から作業を再開することもできます。
EUDAMEDへのUDIデータ登録は、欧州委員会(European Commission)が提供する無料のポータルサイトから登録できます。一方で、atrify社が有償で提供するEUDAMED登録サービスは、EUDAMEDへのUDIデータ登録はもちろんのこと、他の規制UDIデータベースとの連携や、導入に至るまでの様々なサポートなどを提供する総合的なサービスです。
昨今、世界中の国々が、医療機器のUDIデータ登録を義務付ける動きが加速する中で、atrifyは、各国の規制当局や、GS1などの組織と緊密に連携し、今後もいち早くUDIデータ登録をサポートしていきます。
医療機器メーカー様が抱える各国規制対応に対する戦略的なパートナーとして多くのお客様に支持されています。
EUDAMEDポータルサイトを利用した場合と、atrify UDI Solution を利用した場合の機能比較は以下のようになります。EUDAMEDポータルサイトの機能、サービスについては、2022年5月現在の機能、サービスをatrify社が比較参考のためにまとめたものです。
atrify社が監修・作成したEUDAMED E BOOK 「Why and how to use it already now!」は、EUDAMEDと米国FDA GUDIDとの違いや、実施に向けた課題の整理などについてまとめた電子ペーパーです。この度、日本のお客様向けに日本語版が発行されました。資料をご希望の方は、下記フォームに必要事項を入力いただくことでダウンロードできます。
フィンランドは、欧州委員会(EC)が設定(予定)している期限に先立って、EUDAMEDへのUDIデータ登録の義務化を発表した最初の管轄当局となりました。これにより、フィンランド国内で活動する医療機器メーカーは、UDIデータをEUDAMEDへ登録し、当局へ提出することが義務付けられました。
フィンランドの管轄当局(fimea)が発表した資料は以下にあります(英語サイト)。
UDI/device に関する記述では、EUDAMED UDI モジュール稼働後60日以内に登録とあります。また、IVD-Legacy デバイスについても、2022年8月25日までの登録期限を設けています。レガシー製品で対象となるものは、FimeaまたはCEREに、すでに登録されたデバイスとなっています。いずれにしても、MDR/IVDRの認証を受けた製品だけでなく、過去に登録、流通している製品についてもEUDAMEDへの登録が義務化されたため、対象医療機器メーカー各社は、EUDAMED全体のスケジュール、およびECが発表する登録期限と関係無く、フィンランド向け対応が必要となることを意味しています。
atrifyでは、EUDAMEDへのUDIデータ登録をサポートするコンサルティングサービスや、WEBインターフェース、エクセルアップロードなど、EUDAMEDへUDIデータ登録をサポートする各種サービスを提供しています。グリッドエージェントは日本語による対応でatrifyとともに、貴社のUDIデータをEUDAMEDに登録するサポートを実施しています。
EUDAMEDにUDIを登録する際には、「Basic UDI-DI」というEUDAMED特有のコードがあります。「Basic UDI-DI」は、EUDAMEDデータベース内のデバイス関連情報へアクセスするためのキーコードで、他の文書(証明書(無料販売証明書を含む)、EU適合宣言、技術文書、安全性と臨床性能の要約)等を参照する際にも利用されます。一つの「Basic UDI-DI」には、複数のUDI-DI (製品ラベルに記載された製品識別子のコード)を紐づけることが可能です(MDR/IVDR時)。また「Basic UDI-DI」の番号及びバーコード(そもそも作成不要)の製品ラベル上への印字は不要です。
「Basic UDI-DI」を決定する要因としては、EUDAMEDのFAQでは以下4点が記載されています。
これは製品特性が同一の製品群は、「Basic UDI-DI」が共通であるべきということで、一般的には、製品ブランドが同じであるとか、仕様書、取扱説明書が同一であるとかといったことと考えてよいですが、注意すべき点として、MDR/IVDRのリスククラス(Risk Class)が同一という点が挙げられます。リスククラスが異なる場合は、同一ブランド群の製品であっても、「Basic UDI-DI」はそれぞれに付与しなくてはいけません。NB認証、臨床試験データについても同様です。また、パッケージ(パック、ケースなど)の階層品については、単品のUDI-DIは同一のデバイスとなるため、「Basic UDI-DI」は同一のコードを使用します。「Basic UDI-DI」に関しては、EUサイトのヘルプデスクFAQページに記載されています(英文)。
https://eu-udi.zendesk.com/hc/en-150/articles/360018649758-What-is-a-Basic-UDI-DI-
また、MedTech EUROPE が作成した「Basic UDI-DI」のガイダンス文書「MedTech Europe guidance for assigning Basic UDI-DI」に「Basic UDI-DI」を決定するためのフローチャート(Decision Tree)等が、文書5ページ以降に記載されています。
◆Basic UDI-DI 関連投稿はこちらからどうぞ◆
Basic UDI-DI(2) ・・・ Basic UDI-DIの発行元機関(Issuing Entity)について
Basic UDI-DI(3) ・・・ 発行元機関をGS1とした場合のBasic UDI-DIの例
Basic UDI-DI(4) ・・・ Basic UDI-DIに関連した項目と設定値の定義について
Basic UDI-DI(5) ・・・ Certificate(認証)関連データ項目の登録有無について
Basic UDI-DI(6) ・・・ レガシーデバイスにおけるBasic UDI-DIの値について
「Basic UDI-DI」を作成するにあたって、まず最初に、どの発行元(Issuing Entity)のコード体系を利用するかを事前に決めておく事が重要です。EUDAMEDで利用可能な発行元コードは、委員会実装決定(EU) 2019/939 に基づき、
の4つの発行元機関を利用できます。また、MDD/IVDD/AIMDD認証機器(既出荷済のレガシーデバイス)については、発行元を「EUDAMED」として登録します。どの発行元コードを使うかは、各医療機器メーカーの製品コード体系に沿ったもので問題ありません。製品群、カテゴリなどにより、異なるコード体系を利用している場合は、「Basic UDI-DI」も、それぞれ異なるコード体系を利用できます。ただし、EUDAMEDに新製品を登録する際には、MDR/IVDRで認証取得するため、その新製品の製品ラベルに記載(印字)するコード体系と同一のものを利用した方が、管理の面からはメリットが大きいと考えられます。EUサイトの詳細説明ページ(英文)はこちらから確認できます。
https://ec.europa.eu/health/medical-devices-topics-interest/unique-device-identifier-udi_en
◆Basic UDI-DI 関連投稿はこちらからどうぞ◆
Basic UDI-DI(1) ・・・ Basic UDI-DIとは、どんなコードなのか
Basic UDI-DI(3) ・・・ 発行元機関をGS1とした場合のBasic UDI-DIの例
Basic UDI-DI(4) ・・・ Basic UDI-DIに関連した項目と設定値の定義について
Basic UDI-DI(5) ・・・ Certificate(認証)関連データ項目の登録有無について
Basic UDI-DI(6) ・・・ レガシーデバイスにおけるBasic UDI-DIの値について
GS1コード体系を利用した「Basic UDI-DI」は世界中の多くの医療機器メーカーで採用されています。
GS1では「Basic UDI-DI」は「GMN(Global Model Number)」と定義され、GS1のホームページに詳細記述があり、こちらで確認できます(英文)。
「Basic UDI-DI」は最大25桁のコードと規定されており、その中で最後の2桁はチェックキャラクタと呼ばれる発番された番号からルールにより計算された値がセットされます。計算ルールは、GS1のサイトのこちら
https://www.gs1.org/sites/default/files/checkcharacterpaircalculation_1.pdf
で開示されているため、ルールを自社システムに組み込むことや、計算ルールを実装したアプリ等を利用することもできます。GS1では、チェックキャラクタ2桁を確認できる「GMN Generator」のページが公開されています。こちらからも正しいチェックキャラクタを確認できます。
https://www.gs1.org/services/check-character-calculator
GS1コード体系を利用した「Basic UDI-DI」では、GS1事業者コード(GS1 Company Prefix)と、自社が決めるモデル名、番号等の名称を組み合わせて作成します。GS1事業者コードは、GS1 Japan発番のものであれば「45」 または「49」から始まる7桁、9桁、10桁のコードとなります。
「Basic UDI-DI」の例: 491234567Brand_Name-AA3H
GS1 GMN Generator ページの表示例
◆Basic UDI-DI 関連投稿はこちらからどうぞ◆
Basic UDI-DI(1) ・・・ Basic UDI-DIとは、どんなコードなのか
Basic UDI-DI(2) ・・・ Basic UDI-DIの発行元機関(Issuing Entity)について
Basic UDI-DI(4) ・・・ Basic UDI-DIに関連した項目と設定値の定義について
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