2023年5月時点での「EUDAMED Data Dictionary(データ項目一覧)」最新版は、バージョン2.10です。
Data Dictionaryについては、こちらの記事を参照してください。

◆データディクショナリに関する投稿はこちらからどうぞ◆
EUDAMED Data Dictionary Version 2.9・・・ データディクショナリの内容について
2023年5月時点での「EUDAMED Data Dictionary(データ項目一覧)」最新版は、バージョン2.10です。
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EUDAMED Data Dictionary Version 2.9・・・ データディクショナリの内容について
2023年5月9日(現地時間)に、米1WorldSync社の独アトリファイ社買収に関するニュースリリースが発表されました。アトリファイが発表した資料(英文)はこちらです。
2019年7月当時、1WorldSync, GmbH(現アトリファイ) 社は、GS1ドイツが、1WorldSync, Holdings社から100%子会社として買収し、社名をatrify, GmbHに変更しました。またその際、1WolrdSync, Holdings社は、IT関連専業の投資会社「Battery Ventures」が、GS1アメリカから買収し、1WorldSyncとして事業活動していました。
今回の買収で、アトリファイの株主は、GSドイツ100%から米1WorldSync100%に変更されますが、アトリファイ社は今後も事業会社として継続し、既存サービスについても継続してサービス提供させていただきます。
レガシーデバイスの認証期限については、2023年2月16日の欧州議会で可決されましたが、その後、3月20日付でEU官報(オフィシャル・ジャーナル)に掲載されましたので、正式に法改正されました。L80 P24-29 に記載されています。
またECの公式サイトに、今回の改正内容の詳細を記載した冊子が発行されました。
「EXTENSION OF THE MDR TRANSITIONAL PERIOD AND REMOVAL OF THE ‘SELL OFF’ PERIODS」
今回の法改正で、レガシーデバイスは条件によって、Class III、 IIb(インプラント) は、2027年12月31日、Class IIb(インプラント以外)、IIa、 I は2028年12月31日まで、認証期限が延長されました。MDRへ切替予定で既にNBへ認証取得申請中のデバイスは、原則すべて延長対象となります。
尚、EUDAMED UDIモジュールの登録期限(予定)とされる2026年4-6月期以降も、レガシーデバイスの認証期限が有効となることから、対象となるレガシーデバイスは、EUDAMED UDI登録が必須となります。
◆レガシーデバイス認証有効期間延長に関する投稿はこちらからどうぞ◆
レガシーデバイスの認証有効期間延長・・・ 期限延長の背景、議会への提案事項
レガシーデバイスの認証有効期間延長(2)・・・ EU議会で可決により正式決定
ヘルスケア分野向け専門セミナーを企画・運営している(株)情報機構 様のオンラインセミナーにおいて、
「EUDAMED(欧州医療機器データベース)UDIデータ登録に、どのように取り組むべきか ~国内企業の実施例からUDIデータ登録までの準備、注意点等を徹底解説~」
と題したセミナーを、4月27日(木) 13:00-16:30の時間で実施いたします。詳細はこちらからご覧ください。
EUDAMEDへUDI登録を実施するにあたっての弊社の経験を元に、準備事項、注意点、進め方などを解説するとともに、EUDAMED UDIモジュールに登録された実例をご覧いただくことで、EUDAMED利用に関する理解を深め、実践に役立つ内容となるよう準備を進めております。見逃し配信ありますので、後日ポイント部分だけをご覧いただくことも可能です。
以下のような企業様は是非ご検討ください。
受講申込にあたり、受講料が「11,000円引き(税込)」となる講師紹介割引コードがあります。申込の際に
【講師紹介割引番号:A-521】
をご利用ください。
1社2名様以上で受講の場合は、講師紹介割引と同時申込割引を併用できますので、1名様につき「13,200円引き(税込)」となります。
欧州域内で既に流通している医療機器の中で、2024年5月26日までにMDD/AIMDDの認証期限を迎える製品は、22,793あると言われていますが、期間的な問題や、NB(ノーティファイボディ)の物理的な数の制約などにより、同期間でMDR認証を受けられる製品は7,000程度と見込まれています。2022年6月に、Employment, Social Policy, Health and Consumer Affairs (EPSCO:雇用、社会政策、健康、消費者問題)評議会で、この問題の指摘を受け、Medical Device Coordination Group (MDCG:医療機器グループ)は、2022年8月26日にMDCG 2022-14 というポジションペーパーを発刊し、NBの能力向上や製造業者の準備強化のための「19の取り組み」を文書化しました。
ポジション ペーパーMDCG 2022-14 は全面的に支持されていますが、追加措置として、緊急で的を絞った立法化が複数の加盟国、利害関係者などから求められている状況の中、2022 年 12 月 9 日に欧州委員会は EPSCO 理事会に解決策の提案を行いました。提案内容は以下のものが含まれます。
移行期間の延長は、MDD/AIMDDに基づいて発行された証明書の有効期間の延長と組み合わせること意味しています。適用条件は、
等となっています。製造業者は、MDR への品質管理システムの適応、および特定の期限 (例: 2024 年 5 月 26 日) までに、NBによる適合性評価のための申請書の提出、またはNB側の受理などが含まれます。
では、EUDAMEDとの関連については、どのように考えるべきでしょうか?
今回の期限延長は、レガシーデバイスに限られます。また、EUDAMEDのリリーススケジュールや、MDR/IVDR認証製品の登録期限には、一切影響を与えません。さらに、2024年5月で認証期限が切れるレガシーデバイスについては、UDI登録義務化(2026年第2四半期)より前に有効性を失うため、EUDAMEDへのUDI登録が必要ないとの判断も可能でしたが、2027年まで延長されたことで、MDRへの切替有無にかかわらず、レガシーデバイスのUDI登録が必要になることを意味します。
atrify社のニュース記事にも本件に関する記載があります(英語)。
◆レガシーデバイス認証有効期間延長に関する投稿はこちらからどうぞ◆
レガシーデバイスの認証有効期間延長(2)・・・ EU議会で可決により正式決定
2023年1月に欧州委員会によって採択された、医療機器のMDR認証への準拠期限を延長する提案について、2023年2月16日の欧州議会で可決され、認証期限の延長が正式に決定しました。
2023年1月6日に発表されたプレスリリース(英語)はこちらから確認できます。
同1月6日付の提案文書はこちらのから確認できます。
同1月19日に締切られた公式サイトには、多くのフィードバックコメントが掲載されています。詳細はこちらから確認できます。
ノーティファイボディ(NB)に、MDRへの変更手続きを実施しているMDD/AIMDDのレガシーデバイス製品は、EU官報に公開された日以降、2028年(Class I(一部), IIa, IIb(インプラント以外))、または2027年(Class IIb(インプラント), III)の12月31日までレガシーデバイスとして認証期間が延長されます。延長された製品は、全てEUDAMEDへのUDI登録対象となりますので、該当製品がある医療機器メーカー様は、早めの登録準備をお薦めします。
◆レガシーデバイス認証有効期間延長に関する投稿はこちらからどうぞ◆
レガシーデバイスの認証有効期間延長・・・ 期限延長の背景、議会への提案事項
EUDAMED Data Dictionary の列項目の中に「ENUM Reference Code」というものがあります。こちらの項目は、EUDAMEDで使用できる「コード名」と「指定された値」が定義されており、正しい値をセットしないとエラーとなります。
この「ENUM Reference Code」にも定義書が存在しており、2023年1月現在、EUDAMED Productionサイト(本番環境)と同じv2.9が最新版で、PDFファイルが下記にアップされています。
EMUN Reference Codeの項目例として、
Field ID | Field Label | 項目内容 | ENUM Reference Code | ENUM Values |
---|---|---|---|---|
FLD-UDID -291 | Issuing Entity UDI-DI | UDI-DIの発行元機関コード | ENUM_MDR _IssuingEntity | GS1、HIBCC、ICCBBA、IFA、 EUDAMED 発行元機関の詳細はこちら |
FLD-UDID -148 | Type of UDI-PI | 適用可能な UDI-PI (プロダクション識別子) のタイプ | ENUM_UDID _Production Identifier | BATCH_NUMBER、 EXPIRATION_DATE、 MANUFACTURING _DATE、 SERIALISATION _NUMBER、 SOFTWARE _IDENTIFICATION |
FLD-UDID -149 | Nomenclature code | EMDNコード | ENUM_UDID _MDN (DDv2.9内ではEMDN Nomenclatureと記載だが、 誤記載と思われます) | 6460個の中から選択 EMDNの詳細はこちら |
があります。上記の例以外では、
など計30個程度のENUM Reference Codeが定義されています。
2022年12月時点での「EUDAMED Data Dictionary(データ項目一覧)」最新版は、バージョン2.9です。
以前はv5.0というものが公開されていましたが、その後、v6.0⇒v7.1⇒v8.0⇒v8.1と更新され、2022年3月リリースのバージョンから、EUDAMEDのサイトバージョンと一致させるルールに変更となり、v8.2に相当するものが「EUDAMED Data Dictionary v2.7」として公開されました(EUDAMEDのサイトバージョン(リリース)も、この時点でv2.7)。
2022年12月5日にEUDAMED Production(本番環境)は、「EUDAMED リリース2.9」に更新されましたので、データディクショナリもv2.9が公開されています。変更点は、「Version history」シート内に記載されています。
「EUDAMED Data Dictionary」のエクセルファイルは、複数シートから構成された複雑な定義書となっていますが、大きくわけて、
から構成されています。atrifyでは、貴社製品のタイプ(MDR, IVDR, レガシー, SPPなど)、クラスによって、どの項目に、どんな値をセットするのかを丁寧に解説・レビューする「項目分析サービス(attribute analysis)」を提供しております。日本の医療機器メーカー様でも多数の実績があるサービスとなっています。各デバイス登録の項目定義書にある「Occurence」については、こちらのページをご確認ください。
「Occurence」については、単一項目での繰り返し可(不可)と、項目グループでの繰り返し可(不可)があるので注意が必要です。
EUDAMEDは、6つのモジュール構成による複合型のシステム、データベースです。2022年11月の時点で、すでに3つのモジュール(アクター登録、UDI登録、NB認証)がリリースされております。残りの3つのモジュール
の中で、EUDAMED導入プロジェクトが先行しているのが、「市販後調査(Vigilance)モジュール」です。EUDAMED Playground(テスト環境)では、すでにモジュールの存在が確認できます。
市販後調査(Vigilance)モジュールでの報告書作成及び報告タイミングは以下となります。Vigilanceモジュールから報告書を作成するには、事前にEUDAMED UDI登録モジュールにUDI-DI(Basic UDI-DI含む)データを登録しておく必要が生じる場合があります。
クラス | 報告書種類 | 報告頻度 |
Class I | PMSR (Post-Market Surveillance Report) 市販後調査報告書 | |
Class IIa | PSUR (Periodic Safety Update Report) 定期的安全性最新報告書 | 2年に1回以上 |
Class IIb | PSUR (Periodic Safety Update Report) 定期的安全性最新報告書 | 1年に1回以上 |
Class III | PSUR (Periodic Safety Update Report) 定期的安全性最新報告書 | 1年に1回以上 |
◆Vigilanceモジュールに関する投稿はこちらからどうぞ◆
Vigilance(市販後調査)モジュール(2)・・・ PlaygroundサイトでのVigilanceモジュール
atrify UDI Manager は、「EUDAMED」にUDIデバイス登録をする際に利用するatrify社が提供するWEB UI機能です。主な機能として
などがあります。atrify UDI Manager では、英語、ドイツ語、イタリア語に加え、日本語画面のサービスを開始しました。項目名称や、各種説明文などを日本語で表示できるようになりました。下記にサンプル画面を公開します。
◆atrify UDI Manager の関連投稿はこちら◆